シリーズ『くすりになったコーヒー』
分子状水素(H2)に関係した記事を7回も書いてしまいました。最初の記事は2011年の9月でしたから、生豆を500℃の水蒸気で焙煎するという広瀬式焙煎機はまだ開発途上でした。ましてや水蒸気焙煎機で焼いた豆に水素が含まれるなどと思ったこともなかったです(水素コーヒー関連記事をご覧ください)。
第108話 最前線(その4):過熱水蒸気焙煎(2011.9月)
第122話 最前線(その15):牛乳入りコーヒーで水素が増える(2012.1月)
第123話 最前線(その16):水素コーヒー(2012.1月)
第124話 最前線(その17):水素の薬物動態(2012.1月)
第127話 番外編:水素医学会へ行ってきました(2012.2月)
第180話 番外編:実現間近「水素コーヒー」(2013.8月)
第197話 番外編:第4回水素医学シンポジウムへ行ってきました(2014.2月)
●金沢市の山奥にあるログハウス造りの喫茶店で、広瀬式「水素コーヒー」がメニューに加わりました。
同時に世界初の「水素コーヒー焙煎豆」も発売されましたが、生産量が需要に追いつかない状況だそうです。自称珈琲博士広瀬幸雄の17年間の努力の結晶です。
さて、筆者が過熱水蒸気焙煎に興味をもって足かけ3年になります。あれからすぐに水素医学研究会(太田成男会長)があることを知って会員登録し、情報収集のため年1回のシンポジウムに参加しています。そして昨夏、珈琲博士から「過熱水蒸気焙煎で焼いた豆に水素が入っている」と聞いてビックリし、コーヒーと水素を結ぶ薬理学に一層の磨きをかけるべく努力中です。
お断りしておきますが、水素水の効き目にまつわる当初の疑問符が消えたわけではありません。
●「ヒトの腸内細菌が作る水素よりも、飲んだ水素水の方がずっとよく効く(太田成男教授の話)」というのは本当か?
この疑問に研究会はまだ何も答えていません。筆者自身がブログに書いた「水素パルス仮説(第127話を参照)」も、確率しているわけではありません。なぜ解決しないかと考えますと、お腹のなかでできてくる水素の効き目を真面目に研究する専門家がいないのです。
●水素医学の研究者は、ヒトの腸内菌が作る水素の効き目に興味がない?
研究者は水素水や水素ガスや水素風呂の効果ばかり研究していて、肝心の自分自身が作っている水素の効き目には無頓着なのです。どうしてでしょうか?自分で作る水素では売り物にならないからでしょうか?利益相反的研究ばかりで良いと思っているのでしょうか?
●水素水や水素ガス(分子状水素)が病気を予防したり治療するという医学的意義に期待するとしても、生理学的な体内水素の意義を説明できなければ、信頼できる水素医学にはならない。
これに比べて「水素コーヒー」には、少なくともコーヒーの病気予防効果には十分な疫学的根拠がありますから、「水素との相加・相乗効果を期待できる」と言えるのではないでしょうか。
水素コーヒーに興味をお持ちになりましたら、金沢のログハウス・カフェ(ビタルコーヒー)をご訪問ください。Webでなら今すぐにでも行けますよ(食べログは → こちら)。
(第209話 完)
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